OSI参照モデルとは何なのかわかりやすく説明

OSI参照モデル

OSI参照モデルとは

OSI参照モデルとは国際標準化機構(ISO)によって開発されたもので一般的に使用されているプロトコルではなくネットワークを考えるうえでわかりやすいプロトコルとなっています。

一般的にはTCP/IPというプロトコルが使用されています。

OSI参照モデルは7層で構成されています。

第一層から第七層まであり、第一層から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層となっています。

それぞれの層について詳しく説明していきます。

第一層から第七層まで図にすると下のような図になります。

物理層

物理層は第一層で動作します。

物理層はケーブルやコネクタなど物理的な媒体で接続されているもので第七層から送られてきたデータをお互いの物理層を通じて伝送を行います。

まず、情報のビットから電気信号、光信号に変換し、無線や有線などで伝送されます。

送信される伝送速度はこの物理層で定義され1000BASE-Tでは最大伝送速度1Gbps

電話線で使用されるADSL,VDSLではそれぞれ最大24Mbps,100Mbpsとなっている。

また、物理的な媒体にはUTPケーブル,STPケーブルが使用されています。

OSI参照モデル物理層についてわかりやすく説明
今回はOSI参照モデルの第一層である物理層について詳しく説明していきます。 まず、物理層は情報のビットを電気信号、光信号に変換し通信媒体を通じて伝送します。 通信媒体には大きく分けてイーサネット、電話線、光ファイバー、USB、HDMIに分けられます。 代表的なものを挙げると1000BASE-T,1000BASE-TXなどがあります。 それぞれ1000は伝送速度を表し1Gbpsとなります。100の場合100Mbpsとなります。 BASEは信号が変調されずにそのままの形で伝送されることを意味します。 Tではツイストケーブルを通信媒体に用いることを表しカテゴリ5以上のツイストペアケーブルを使用することを意味しています。

データリンク層

データリンク層は第二層で動作します。

データリンク層は物理層で伝送するためにフロー制御やアクセス制御、エラー制御など信頼性の高いデータにする役割があります。

OSI参照モデルデータリンク層についてわかりやすく説明
複数の機器が同じネットワークいるとき、同じタイミングで同じ媒体に通信をしてしまうと衝突が起こります。 そこで、衝突が起こった際にジャミング信号(ジャム信号)をネットワークに流します。 そして、ランダムな時間を待ちます。そして、また情報をネットワークに流します。 これを繰り返し10回以上衝突が起こると情報を捨て、エラーメッセージを送信します。 これを有線で行うのがCSMA/CD方式、無線で行うのがCSMA/CA方式といいます。

ネットワーク層

ネットワーク層は第三層で動作します。

ネットワーク層では異なるネットワーク間でデータの転送とルーティングを行います。

ルーティングでは送信元から宛先まで最も効率のいい経路を見つけ転送します。

特に大規模なネットワークではデータ通信の基盤となっています。

トランスポート層

トランスポート層は第四層で動作します。

エンドツーエンドの通信を提供する役割を持っています。

異なるネットワークシステム間で通信するための管理することによりアプリケーション層で効率的にデータを交換することができます。

ここではプロトコルにTCP,UDPが使用されています。

セッション層

セッション層は第5層で動作します。

アプリケーション間の通信セッションの設定、維持、終了を管理します。

また、アプリケーションプロセス間でデータの交換が正確かつ効率的に行われることを保証する役割があります。

他にも、対話制御、トークン管理、接続多重化などの役割もあります。

プレゼンテーション層

プレゼンテーション層は第六層で動作します。

異なるシステムではデータの表現形式が異なるため、プレゼンテーション層ではこのデータ形式をどのシステムでも動作するように交換することです。

アプリケーション層

アプリケーション層で第七層で動作します。

ユーザーがネットワークサービスにアクセスするためのインターフェイスを提供し、HTTP、FTP、SMTPなどのプロトコルにより様々なアプリケーションの開発に役立ちます。

まとめ

OSI参照モデルは実際に導入されているものではないですがネットワークを勉強するうえで必ず必要な知識です。

ネットワークエンジニアになりたい人はネットワークスペシャリスト、CCNAなどを取得してみるといいと思います。

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